取り急ぎまして。

散らばる思考をためておく備忘録。

海に来ている。

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海に来ている。

 

出張中に時間が空いたので

タクシーで海に送ってもらった。

 

私は山育ちなので、海はいつも新鮮だ。

「あ、海だ」

とバカみたいに毎度つぶやいてしまう。

 

風が本当に気持ちいい。

強くてもふわっと当たる。

 

ザパーンザパーンという音も

いつまで聞いていても飽きない。

 

潮の香りもいつまでも深呼吸したくなる気持ち良さ。

 

 

今日は平日なのでひともまばらで、

海の家のおじさんも、

のんびり新聞を読んでいた。

 

毎年夏、ここで海を見て暮らすのは、

なんて素敵なことなんだろう。

 

「いらっしゃい」

というときの自然な挨拶がなんだかとても嬉しかった。

 

フナムシくんたちも、

ざわざわと動き回っている。

私が少し動くと、すごい勢いで岩陰に隠れる。

でもまた少しすると顔を出す。

 

 

海に来ると、営みという言葉がよく思い浮かぶ

 

ザパーンザパーンと波は打ち寄せて、

フナムシくんたちはざわざわして、

おじさんは毎朝新聞を読む。

同じことを繰り返す。

 

だけど、海は引いたり満ちたりしてるし、

おじさんは秋になったら店じまいだけど、

このとき、この時期は、

毎日毎日朝起きて、

海に来て、

日がくれたらまた帰って行く。

訪れた人も、

また帰って行く。

 

そして、この海をみんな忘れない。

この海の時間を忘れない。

 

愛しい反復と寂しげな移り変わり。

過ぎて行くこと。

それが続いて行くこと。

そんなことが海に来るととても素敵だなと思える。

 

また来よう。

 

 

 

どれ、仕事行くかな。