秋になった。
久々に外に出た。
もう半袖とサンダルでは寒くて、
そのままカーディガンを買いに行った。
8月忙しすぎてパンクし、
9月頭から3週間、
仕事を休んで見事に寝て過ごした。
1週間のうち、4日は家を出ず、
3日は夜にスーパーかカフェに出るだけ。
狂ったように海外ドラマを見続けたり、
昔のアニメを見続けたり、
マンガを読み続けたり、
天井を見上げ続けたり、
寝続けたりしていた。
思考はおきざりにして、
やり始めたら止まらなかった。
でも内容を理解しているのかはわからない。
ただ止まらない。
立ち上がれずに、見続けた。
お医者さんを違うところに移し始めたところで調整中のため、
なんだか客観的な状況がつかめない。
もう消えて無くなりたいという気持ちがいつも浮かんでしまって、何も手がつかない。
とにかく寝て寝て寝て、
画面を見続けて、見続けて、
消えて無くなりたいという気持ちを無視しようとした。
2週間目あたりに仕事のどうしようもないことを片付けて、
なんとか消えてなくなりたいという気持ちは減ったけど、
なにもしたくない。なにも。
なんだか虚しさ以外の全ての気持ちというものが消えてしまったみたいだった。
特に仕事に戻るイメージがなにもわかない。
なにも仕事に対する気持ちが冷めてしまったみたいだった。
そして、3週間がすぎようとしている今日、
やっと昼過ぎに出かけられた。
(日が暮れてからしか出かけてなかったから、久々だった。)
で、出たら出たで寒くて、
勢いでカーディガンを買って、
会計の時にお店の人にタグを切ってもらって、
そのまま着て帰ってきた。
もう季節は秋になっている。
カフェであったかいお茶が欲しくなる。
お茶であたたまったカップが手にあたたかくて心地よい。
寒い寒いと言いながら、
こんな日はと思って、
クリームシチューを作った。
白菜をメインに、キノコを多めに、
とろとろに煮こむ。
ホワイトソースは出来合いの缶詰を使ったから、らくちんにできた。
寝込んでいる間、
毎日カップラーメンばかりたべていたので、
白菜が安いなとか、
きのこいっぱい入れようとか、
ホワイトソースなめるのが至福とか、
そういうちょっとした生活に根ざした思考が久々でうれしかった。
しかし、一度消えた仕事に対する気持ちはどうして復活させたらいいのか、全くわからない。
前は、
「できないけど、やりたい。
結局これしかないのだ。
できないなりにやりたい。
迷惑をかけたぶん取り返さなきゃ。」
と思って仕事に戻ってたけど、
なんだか今回はそういう気持ちも湧かない。
「なにするんだっけ?」
「なにしてたんだっけ?」
「どんな気持ちだったっけ?」
と自分の胸の中を探しているけれど、
全然見つかってくれない。
私、どうして仕事してたんだろう。